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SIerのエンジニアがWeb系ベンチャーに転職して半年が経とうとしている今日この頃

転職する前から転職エントリーをちょいちょい見かけて、自分も転職したら書こうかなぁと思っていたが、 ブログなんて10年近く書いてなく、なかなか重い腰が上がらないままでいた。 でもそろそろ半年だし、やっぱり自分の中の思いみたいなのをどこかに書いておきたいという気持ちがあったので、ここに書いてみることにする。

まずは自分のスペック

30歳 男 既婚 子供なし 都内在住

それまで

SIといっても様々なので、まず前職がどういう職場だったか。というところからだが、 大手業務系ソフトを自社開発〜販売するような企業。 毎年増収増益で、成長している安定した企業というのが外から見たイメージなんだと思う。

まず新卒で入社し、既存のシステムの開発部門に配属され、5年間仕事をした。 言語はもうそうとう昔のバージョンのDelphiC#がメイン。 ずっと昔に作られたソフトウェアをベースに機能や見た目を変え、新製品として出していた。 フレームワークとして相当古い状態で、1つの機能によっては1ファイルで数万行にもなるコードとなっていた。

究極にこんがらがったスパゲッティコードと言っていいと思う。

開発メンバーは、昔からずっと開発し続けているメンバーばかりなので、極端に属人化し、それ専任の職人集団という感じ。

そんな中、新人として配属された若手社員達にとって、それを保守していくにはかなり大変であった。

当時はプログラミングは大学で勉強した程度で、世の中的にどういうものが一般的なのかはわからなかったので、 毎日数万行あるコードをデバッグする日々が続き、エンジニアってしんどいなぁと思っていた。

転職について考えるようになる

しかし、3年もすると自分の技術力が向上してくると、その異常な環境に気がつき(遅かったと思うが)、 こんな複雑過ぎてバグを出し続けるコードと、一向に新しいフレームワークに触る機会もない環境にいても何の成長にもならないと思うようになった。 そしてタスク管理から仕様書、テストのエビデンスなど、なんでもかんでもExcelに収めようとする文化がバカらしかった。

転職するならWeb系に行きたい。

やはり技術の流れが早く、最新の技術を扱うWeb業界に憧れた。 しかし当時rebuild.fmを聞いていても、内容がまったくついていけないほどWebの知識はなかったので、転職するにも厳しいことはわかっていた。しかし、エンジニアとして生きていく以上、世の中からまったく隔離され、時代に取り残されている環境は苦痛だった。

異動と大企業病

そんなもやもやしている中、一つ目の転機として部署異動の話があり、 幸いWebとモバイル開発の新規開発部門に異動することができた。

それまでの遅れを取り戻さないと行けないので、ゼロからWebの勉強をした。

新しい技術に触れることはすごい楽しかったし、昨日できなかったことが今日は出来るようになったという成長している実感をあじわうことができた。

しかし、技術とは別の問題にぶつかることとなった。

属に言う大企業病だ。

部門として新規事業を成功させることが目的であるが、古いことをずっとやってきている企業だし、かなりの縦割りの組織なので、他部署から失敗は許されないというプレッシャーが大きかったと思う。

何か機能を考えるにも、想定しないはずのターゲット層の話になったり、 またそれを適切にジャッジする人がいないので、どんどんと別の機能が盛り込まれてくる。

働く環境についても、スピード感が出せず、クラウドのサービスはまともに使えなかったり、 席の近くにホワイトボードがほしいというだけでも、上司を説得させるのにかなり苦労した。

あとはやはり上の人達の価値観と開発体制とのギャップは致命的だった。

プロジェクト管理の研修に製造業の工場見学とか行ったりしていて、もうウォーターフォールとか古いよねって散々言われているのに、まだソフトウェア開発に当てはめようとしていたり、エンジニアの研修の主催部門はエンジニア出身者は一人もいなかったり。

事業として成功するために大切なこと

前職で一番の問題だと思っていたのは、"誰のためにサービスを提供するか"が考えられていなかった点だったと思う。

ちゃんとしたマーケターもいないので、市場開拓ができずターゲットがずっと定まらないでいた。

ターゲットが決まらないので、自ずと自分達が出来るものを考えてしまう。 出来るものを考えた上で、それを誰に売れるかという順番になるので、 本当にそれを必要とする人がいるのかどうか分からずプロダクトが進んでいく状態だった。

事業として成立させるにはやはり一筋縄ではいかないが、基本的に、ターゲットを明確に出来ないものは成功するはずが思う。

リリースについても方向性と、営業や運営面など決まらないことが多く、ずっと延期続きだった。 そんな事業の指針が定まらない中でとにかくその時その時で、形になるものを作っていった。

そして、もやもやしているときに見たこのTEDのスピーチは自分を転職へと後押ししてくれるものだった。

www.ted.com

この、やりたい仕事を見つけるというスピーチの中の言葉で、

そしてこれをやる 最善の方法は 情熱的な人々の中に 身を置くことです 無理だと思うことをやり遂げる 1番の早道は 既に成し遂げている人たちの中に 身を置くことです

これが真実だと思った。

転職するきっかけ、現在

二つ目の転機として、自分の場合は、知人から声をかけてもらい今の職場に転職することができた。 異動してから個人でアプリ開発をしていたことを評価してもらったことが大きかったと思う。

内定をもらってから、今のプロジェクトのリリースがまだ2ヶ月先だったので、余裕をもって上司にも退職することを伝えることができた。 結局その時期になってもリリースは決まらず、リリースを待ってそれ以上そこにいる理由もないので、退職し、2週間くらいの有給消化期間が取れた。

そして現在晴れてWeb系企業で働くことができ、今の環境にとても満足している。

技術力の高いメンバーと一緒に仕事ができること、誰のためにサービスを提供するかというビジョンを共有出来ていること、 エンジニア、セールス、サポート、事務など、それぞれの職種で尊敬しあい、 それまで本当に無駄にぎすぎすして他の部署とやりとりしていたことがなくなったことなど、 色々なことが解消された。

まとめ

勿論プロダクトがブレるのは会社の規模にかぎらずどこでもありえること。

ただ、大企業において、だれも責任逃れするために、安全な道を進んでしまい、本当の目的を見失うということを経験した。

それに別に、最新の技術を使わなくたって、そこに仕事があるんだからそれをこなせばいいという考えもある。

つまり大切なのは、自分がどういう人でありたいかだと思う。

自分の場合は、プロフェッショナルであり自分の仕事に誇りを持てる人になりたかった。 そうなるために実現できる環境に移った。

もうすぐ半年になり、やっと馴染んできたかなという感じ。 まだまだ勉強が必要だし、プロダクトを成長させるために、自分を成長させるために頑張っていきたいと思う。